バケツ

言葉を吐きます

これまで作った曲

主にバンドしているときに作った曲で、上二つ以外はデモとしてバンドメンバーに聞いてもらってアレンジしてもらうために作ったものです 上二つはバンドメンバーと協力してちゃんと作ったやつです 上から聴きやすい順 結局なにかの模造品 最初に作った曲。ア…

赤信号渡るなら、堂々と渡れ。

赤信号渡るなら、堂々と渡れ。 自転車で俺は、家から駅までの道を走り始めた。 冬の冷たい風、温かい日差し よく通りすがる公園にはいつも人がいない 住宅街を抜け大通り沿いの歩道に出ると、車の騒音が一層大きくなった。 その時目に付いたのが彼女だ。 息…

リュックサックがほしい

リュックサックがほしい リュックサックの中に 着替えと水と愚かさと惨めさと、あてのない自信 一時の情動、恥、良き行い、独りの時の虚しさ 思い出せない音楽と忘れてしまった音楽 イチジクの花、ラブラドールレトリーバーの写真 子供たちの騒音、昔遊んだ…

人はわかりあうことが出来ない

人はわかりあう事が出来ない 最近、人はわかりあう事が出来ないのだなと思った それは悪い意味とか絶望とかではなく単なる事実として、人はわかりあう事が出来ないと言う事 過去に人と分かり合えたと思ったときを思い出すと、結局自分の気持ちを相手に投影し…

「彼は一瞬で消えてしまう幸福が惜しくて、それを永遠にしようとした愚かな男さ」 と老婆が言った。 丘の上で体育座りをして虚空を見つめる男を、私と老婆は見ていた。 彼は薄ら笑いを浮かべており、こちらには気付かず虚空を見つめることに夢中になっている…

くじらの歌

くじらの歌 僕はくじらの歌を聴くのが好きでした。 くじらの歌は、村の西側に面した海に竹などを切って中をくりぬいた筒をつくり、それの先を海面に浸してもう片側を耳を当てることで聴くことができました。 くじらの歌はある日はゴオオオといううなり声のよ…

コーヒーがきてから

コーヒーがきてから 時計の針は10時の位置を指している 閉店1時間前で来客がほとんどなくなった夜のカフェの店内では、2人の店員がテーブルを拭いたり、食器を片付けたりしている。 自分以外の客は男が2人、おそらく上司と部下で、仕事終わりなのだろうか、…

通学路

今でもたまに夢に見ますその夢の中で僕たちは歩調を合わせていつもの通学路を歩いていて、なんでもない会話をしていますたまにお互いが無言になることはありますが、全く気まずいという感じはなく、むしろその時間でさえも何かかけがえのないもののように感…

まるで映画

今日も僕は昼間まで眠っていたすると、まるで天から何かが降りてきたかのようにピキンと僕の頭の中の何かのドアが開いて、まるで自分が主人公の映画を観ているかのような感覚に陥ったそうだこれは映画の中のお話に違いない今から僕は他愛もない買い物しに街…

宇宙を飼う羊たち

椅子に座った少女は横に浮遊しているサッカーボールほどの銀色の球体に向けて呟いた。 「ねえ、ハル、喉が渇いたわ」 「かしこまりました。リサさま」 浮遊している球体は抑揚の無い音声を発し、音を立てずにキッチンの方へ向かった。 しばらく水の流れる音…

泣き続ける少年

小さな少年がショッピングモールの通路に立って泣き続けている 店員が声をかける 「どうしたの?お母さんは?」 少年は泣き続ける 話ができないことに困った店員は、少年から離れてしまう。 母親はこない 少年はまだ泣き続けている 「どうしたの、ボク」 優…

観葉植物

俺の日課は、窓際に置いてある観葉植物と会話することだ。今日も朝日が差し込み起床すると、観葉植物におはようと言って他愛もない話を始める。「おはよう、今日はいい天気だ」「そうですね!」観葉植物は大きな葉っぱを揺らしながら元気に答えてくれる。俺…

老人と左腕

私は町外れの小さなカフェにいる 角が擦れたオーク材のテーブル、棚の上の埃の積もった小人の人形、朝の喧騒から少しばかり遠のいた薄暗い店内には窓からわずかな光が差し込んでいて、その光の中で無数の埃が海を漂うプランクトンのように浮遊している ラジ…

おまえはわかってない

おまえはわかってない おまえはわかってない 何もかもわかってない 身の回りの空気のことも 右手ににぎる電子機器のことも いつも食べているものや たまに飲むコーヒー 朝や夜、生きていること 何もわかっていない 明日には死ぬかもしれない 死なないと思っ…

ずっと眠る

生意気にも過去は、いつまでも美しくいやがるその時は本当にどうでもいいと思っていたことも、くだらない冗談も、話した内容も、今思い出してみれば本当に素晴らしいものだったかのように思えてくる。 年が明けてぼくはベッドの中でずっと目を瞑っていた。そ…

ここ二年で僕が求めていたものと手に入らなかったもの

ただの自分語り日記です。 ここ2年くらいについて今日ふと、一人暮らし始めて2年くらいになるけどぼくはなにをしてるんだ?と思ったので書きます まず大まかなぼくはここ2年くらいのあいだ、ずっと自分の所属できるコミュニティを求めて彷徨っていたような気…

僕に残されたもの

僕に残されたもの 僕はお風呂上がりにパンツ一枚だけでベランダに出てタバコを吸うのが好きだ何か少しいけないことをしているような、この世界から隔離された空間に冒険に行くような、不思議な気持ちになる。 今は夏なので、蚊取り線香を足元に置くようにし…

おれはおれになりたい

おれは実体のない幽霊みたいだこの世に存在しているはずなのに存在していないみたいだ昔の友人のように怒って携帯電話を地面に叩きつけることすらできないおれは弱い濡れた体にクーラーの風がつめたいそんな自分を冷静に見ている自分が暖かいことがつらい結…

ミートソーススパゲティ

ミートソーススパゲティ 僕はミートソーススパゲティに聞いた「君はナポリタンスパゲティかい?」ミートソーススパゲティは答えた「僕はミートソーススパゲティですよ」 僕はミートソーススパゲティにもう一度聞いた「君は本当はカルボナーラスパゲティなん…

絵の中の女

絵の中の女 ある一枚の絵があったその絵は見るものを惹きつけるようなとても美しい女性が俯き加減で葉巻を吸っているという絵で、その絵には逸話があった絵が愛されたと感じると、絵の中の女が笑うというものだその絵は描かれて5年間の間地元の町のカフェに…

もしも ぼくが 風 だったら

もしも ぼくが かぜ だったら いつも やまの てっぺんの うみが みえる ひろばで そよそよと ふいていたい ひろばであそぶ こどもたちの あせを かわかしたり ひろばの すみっこで のびきった くさ を やさしくゆらしたり とばされた かみひこうきの ゆくえ…

ナンシーを愛して

うさぎの自殺

うさぎの自殺 ある山に二匹のうさぎがいました。彼らは兄弟で、兄うさぎは自信家、弟うさぎは逆の性格でした。 ある日二匹で山の中を散歩している時、兄うさぎは言いました「は〜、なんか今の生活がずっと続くのかなとか思うとさ、嫌になるわ」弟も返事をし…

夏の悪魔に会いに行く 1

夏の空気はいつだって無色透明だそれまで曇ったレンズ越しに見ていた街並み、帰り道の電信柱、夜空の星々その全てが、夏になるとはっきりとした鮮やかな色合いを持ち、おぼろげだった人やものも、その輪郭をあらわにする。Tシャツに染み付いた汗を乾かす風は…

孤独の海

真っ暗な部屋に一人の少年がうつむいて座っている。 部屋にはカップラーメンやティッシュペーパー、布団、食べかけの惣菜パンなどが散乱して、その部屋の中で少年は、ひたすらに床を殴り続けていた。 拳は血だらけで、それでも少年は床を殴り続けていた。 少…

残滓 1

ある匂いがある。その匂いはとても懐かしい匂いで、嗅ぐと、心の奥にある栓がポンと音を立てて外れたかのように懐かしい気持ちがフラッシュバックして胸のあたりが暑くなり、その暖かさに涙が出そうになったり締め付けられるようになったりするそして時間と…

幽霊犬ペロ

2012年 7月 飼い犬のペロが死んだ。 掃除のために家の玄関が開けっ放しになっていて、そこから出て行ったペロが道路に出て、車に轢かれて死んだのだ。 いつもペロの世話をしていたこうたは夏休み前の最後の学校に行っていた。 家に帰るといつも玄関のフロー…

漫画 屋根裏の王様

漫画 始まらない世界

夢の惑星

ある惑星に一機の宇宙船が不時着した。不時着してしばらくすると、ボロボロになった宇宙船から、ふらりと1人の宇宙飛行士の男が現れた。宇宙服を着て、片手には空気の測定器を持っている「なんとか一命を取り留めた…どうやらこの惑星には酸素もあり、気温も…