曲 虫の卵
切れかけた街灯 泣きじゃくる少年
君はうつむく 忌々しいと
生ぬるい風が 僕の体包んで優しくて
書きかけの手紙が夢だったみたいに消えてしまった
切れかけた街灯 泣きじゃくる少年
君はうつむく 忌々しいと
無意識の情動 感性の崩壊
まぶたの裏 虫の卵
高速道路 田んぼばかりの田舎に住んでいたころ僕はときどきもう何年も使われてない線路の上に座って、高速道路を流れる車を見るのが好きだった
彼らは今から僕の知らない場所に行き、僕の知らない場所に帰って眠りにつく
そんなことを考えると、何故だか胸が苦しくなった
僕らはきっと 僕らはきっと 僕らはきっと
何にもなれない