いかちゃんの物語

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悪魔

あなたは薄暗い部屋の中で椅子に座って一冊の本を開いている。

妙に重厚な表紙の本だ。膝に重みを感じる。

本を開くと部屋が真っ暗になって、視覚が完全に奪われた。

 

しばらくするとどこからか、甲高い声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

「やあやあ初めまして

私は悪魔です。今、あなたの心に話しかけています。

この本を開いたあなたの心に、今から悪魔を召喚したいと思います。ひひっ

 

 

あなたには、どうしても守りたい人はございますか?

とまあ、突然言われましても思い浮かばないでしょう。

 

でも、よく考えてみてください。あなたにもそういう人がきっといるはずです。

 

胸に手を当ててゆっくりかんがえてみてください。

ゆっくり鼻から息を吸って・・・

口から出して・・・

鼻の穴を空気を通る感覚を感じて・・・そして吐くときに口の中を空気が掠って出ていく感覚に意識を集中するのです。

これを何度か繰り返してみてください。

ゆっくり、ゆっくり・・・・

だんだんと、リラックスしてきましたか?

 

リラックスきたあなたに、日常生活を思い浮かべてもらいましょう

 

あなたは朝、あるいは昼に起きて、ごはんを食べたり、歯を磨いたり・・・いつものような行動をします。

そして、学校や仕事に向かっていきます。

勉強や上司との関係、友達との関係、仕事の相手・・・

そういったものとのやり取りを終えたあなたは、家に帰って一息つきます。

疲れたなあ・・・

 

 

 

 

そうやってぼうっとしていると、あなたの携帯電話に一通のLINEメッセージが届きました。

 

 

 

 

 

 

そのメッセージは、誰からのものでしたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのメッセージの相手が、あなたの大切な人なのですよ

 

 

 

さて、ではでは、私はその人を今から不幸のどん底に貶めに行くとします。何をしてやりましょうか。命を奪ってやりましょうか。夢を奪ってやりましょうか。楽しみですよ。では、ご機嫌よう。ひひひ」

 

 

 

 

そういうと部屋は元の薄暗さを取り戻した。

今、あなたの心の中には悪魔に対する憎悪が渦巻いている。

その憎悪こそが、あなたの中の悪魔なのだ。