いかちゃんの物語

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孤独の海

真っ暗な部屋に一人の少年がうつむいて座っている。

部屋にはカップラーメンやティッシュペーパー、布団、食べかけの惣菜パンなどが散乱して、その部屋の中で少年は、ひたすらに床を殴り続けていた。

拳は血だらけで、それでも少年は床を殴り続けていた。

少年は言葉を発することをしなかった。

言葉を向ける相手がいなかったのだ。代わりにどこかに向けられた衝動が彼の拳だった。

 

少年の拳から出た血は、気づけば床に小さな血だまりを作っていた。

地球を覆い尽くす海すらも初めは小さな一滴の雨から始まったのだ。

その前に床が割れないことを願おう。